ドル建てチャートとウォン建て口座の違い
米国株のチャートはほとんどの場合ドル価格で描かれます。ところが韓国からウォンで投資する人の口座評価額は、そのドル価格にウォン・ドル相場を掛けたウォン金額です。ドル建てのチャートでは横ばいなのに、ウォン建ての評価額が増えたり減ったりするのはそのためです。チャート分析はふつうドル価格で行いますが、自分の成績を判断するときは為替チャートも一緒に見なければ、実際に何が評価額を動かしたのか分かりません。為替の計算の仕組みそのものは、為替と海外株の収益を扱った別の記事で詳しく説明しているので、ここではチャートを並べて読む方法に絞ります。
二つのチャートを重ねて見る方法
いちばん簡単なのは、同じ期間の銘柄チャートとウォン・ドル相場のチャートを上下に並べることです。両者は価格の単位が違うのでそのまま重ねると読みにくく、期間の始点をそろえた変化率のチャートに切り替えると比べやすくなります。銘柄のドル価格に毎日の為替レートを掛けてウォンに換算した線をもう一本描けば、ドル建ての線とウォン建ての線のあいだの距離が、そのまま為替が上乗せした分になります。この間隔が広がる区間と狭まる区間を探してみると、収益の出どころが見えてきます。
- 同じ期間、同じ始点にそろえる
- 価格ではなく変化率で表示する
- ドル建ての線とウォン換算の線を一緒に描く
- 二本の線の間隔が広がる区間を探す
一日の区切りが違う
米国の通常取引は韓国時間の夜に開かれます。日足チャートで米国株の一日は米国東部時間が基準で、ウォン・ドル相場のチャートの一日はデータ提供元によってソウルの外国為替市場が基準だったり、世界の市場が基準だったりします。そのため同じ日付の足でも、実際には違う時間帯を含んでいることがあります。一日単位で正確にウォン換算をするには、どの時点のレートを使うかを決める必要があり、期間が短いほどこのずれが結果に大きく混ざります。証券会社が実際に適用するレートにも別の公示時点と方式があるので、公式案内を確認してください。
株価と為替が一緒に動くとき
市場全体が不安定になる時期にはドルの需要が増えてウォン・ドル相場が上がり、同じころ米国株が下がる場面がよく語られます。こうした時期には、ドル建てチャートの下げ幅よりウォン建て評価額の下げ幅のほうが小さく出ることがあります。逆に株価が上がるあいだに為替が下がれば、ウォン建てでは上昇があまり感じられません。しかし株価と為替が逆に動く関係は時期によって弱まったり逆転したりもするので、為替がいつもクッションになってくれると期待するのは危険です。二つのチャートを実際に重ねて、その時期の関係を自分で確かめるほうがよいでしょう。
ドルそのものの強さを見る指標
ウォン・ドル相場は、ウォン側の事情とドル側の事情が混ざった数字です。ドルが他の主要通貨に対して強くなったのか、ウォンだけが弱くなったのかを区別したいなら、ドルを複数の主要通貨と比べたドル指数を一緒に見ます。ドル指数は上がっていないのにウォン・ドル相場だけが上がったなら、ウォン側の事情が大きかったと推測できます。ただし、ドル指数はユーロなど一部の通貨の比率が大きく、ウォンと直接関係する指標ではない点も知っておくとよいでしょう。
韓国株と比べるときの注意
サムスン電子やSKハイニックスのような韓国の大型株のチャートと米国の大型ハイテク株のチャートを比べるとき、一方はウォン、もう一方はドルだという点を見落としがちです。二つの銘柄の成績を公平に比べるには、同じ通貨にそろえる必要があります。また韓国の輸出大型株は為替の変化が業績に影響することが多く、為替がウォン建ての評価額だけでなく会社の数字そのものにも入り込みます。指数どうしを比べるときも同じで、ドル建ての指数とウォン建ての指数を混ぜて比べないよう注意します。
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為替計算機で今のレートでのウォン金額をすぐに計算でき、世界の株式市場・為替一覧ツールでは米国の指数とウォン・ドル相場の動きを一つの画面で一緒に見られます。株の銘柄比較ツールで米国の銘柄と韓国の銘柄を並べれば、通貨の違いを念頭に置いて流れを比べる練習ができます。ツールの値はデータ提供元の相場をもとにしており、実際の取引に適用されるレートとは違うことがあります。
まとめと注意
米国株のチャート分析はドルで行うとしても、ウォンで投資しているなら為替チャートを一緒に見る習慣が、成績を正しく読むのに役立ちます。始点をそろえた変化率のチャート、一日の区切りのずれ、ドル指数との区別、同じ通貨にそろえた比較が要点です。為替を予測して売買のタイミングを決めるのは、株価を予測するのと同じくらい難しいことです。この記事は特定の時点での両替や売買を勧めるものではなく、投資助言ではありません。
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